3-B05 単語の肯定度合いを可視化するワードクラウドを用いた議論の促進
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3-B05 単語の肯定度合いを可視化するワードクラウドを用いた議論の促進
大澤 怜二(筑波大学),大沼 怜生(筑波大学),川口 一画(筑波大学)
議論は一般に発散段階と収束段階の二つの段階を経る.議論における進行を促進するために,ワードクラウドが用いられることがある.しかし,これまでのワードクラウドを議論で用いた先行研究では,発散段階への貢献が大きく,収束段階への貢献が十分に調査されていない.本研究では,ワードクラウドを用いた議論における,収束段階の議論促進を目的として,文脈において各名詞がどの程度肯定的に用いられているかを色を用いて可視化するシステムを提案する.提案システムでは,会議において言及された単語をリアルタイムにてワードクラウドに反映する.その際に,議論の収束段階において必要とされる,個人間における関心の差や,認知の違いを少なくする効果を期待して,表示される各単語に文脈に基づいた色を付与する.今後は,提案システムを議論において用いることが,議論の収束段階において与える影響を評価するための実験を行う.